まりそのShow Must Go On

演劇/コンサートの記録用ブログです。

Broadway Today @Benaroya Hall

Broadway Today

@Benaroya Hall

14:00~

 

ブロードウェイ巡りの記事『Waitress』で触れた、Seattle Symphonyの『Broadway Today』行ってきました!!(…行っちゃいました⁉)

 

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そもそも『Broadway Today』とはどういう演目なのか。

ジャンルはミュージカルで、音楽をSeattle Symphonyが、歌をBetsy WolfeとJermy Jordanが担当し、最近流行り又は有名な曲をピックアップして演奏するという公演です。

 

セットリストは以下の通り↓

※バックミュージックは全てSeattle Symphonyが担当していますが省略してます。Seattle Symphony 表記の曲は歌なしです。

 

♬ACT1

1. The Phantom of The Opera (Seattle Symphony)

2. "Santa Fe" from Newsies (Jermy Jordan)

3. "Falling Slowly" from Once (Betsy Wolfe and Jermy Jordan)

4. Chicago Suite (Seattle Symphony)

5. "Meadowlark" from The Baker's Wife (Betsy Wolfe)

6. "A Summer in Ohio" from The Last Five Years (Betsy Wolfe)

7. "You and Me" from The Book of Mormon (Jermy Jordan)

8. "Before and After You / One Second and a Million Miles" from The Bridges of Madison County (Betsy Wolfe and Jermy Jordan)

 

♬ACT2

9. "He Lives in You" from The Lion King (Seattle Symphony)

10. "Jellicle Ball" from Cats (Seattle Symphony)

11. "She Used to be Mine" from Waitress (Betsy Wolfe)

12. "Why God, Why?" from Miss Sigon  (Jermy Jordan)

13. Les Miserables Suite

14. "Waving Through a Window" from Dear Evan Hansen  (Jermy Jordan)

15. "Maybe this Time" from Cabaret (Betsy Wolfe)

16. "Suddenly Seymour" from Little Shop of Horrors (Betsy Wolfe and Jermy Jordan)

17. "Take Me or Leave Me" from Rent (Betsy Wolfe and Jermy Jordan)

 

と…驚くほどマイナーな曲のオンパレード!!!!!!(笑)(笑)

アメリカではこの曲が有名なのか…?とやや首をかしげる感じに。

Seattle Symphonyの組曲系は勿論超有名なミュージカルを演奏しています。

 

そしてもはやシアトル未上陸のWaitress、Dear Evan Hansen、先週来たばっかりのThe Book of Mormonを歌っちゃうという強気な姿勢。

もう誰も話がわからないので、歌う前にあらすじを喋ってから歌います(笑)

 

WaitressやMiss Saigon、Cabaret、絶対この曲だろ、っていう曲を見事に外してきたのでやや驚きを隠せなかったですが、いいです、素晴らしかったので!!

ただBetsyのCabaretが聴きたかったな私は…うん…。

 

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ステージはこんな感じ‼︎‼︎

ポップスだけあって派手な照明です。曲ごとに色合いと柄が変わるので、結構力入れてるなぁと思ってました。

 

それにしてもミュージカル音楽をSeattle Symphonyで聴けるというのは究極の贅沢です。なかなか有名オーケストラでミュージカルというのが無いので。

その点Seattle Symphonyのポップとの積極的な絡みは革新的だと思います。(ミュージカル以外にもいろいろやっているので)

 

さてさて、会場は満席の大盛り上がりでした。素敵な空気を作り上げていたのは、指揮者のSteven Reineke。トークも面白いし、なにより本人が指揮をしながらノリノリ。背中から楽しさ溢れてますよ~という(笑)

 

CHICAGOのOvertureのオーケストラ版はこうなるのか!という感じ。客席はミュージカルファンで埋め尽くされていたため、「All that Jazz~♪」の部分でStevenが振り返ってお客さんに歌って!と振ってお客さんが口ずさむ一幕も(笑)

 

セトリの関係上、連続でAlain Boublil作曲のMiss SigonとLes Miserablesが並んで、並べて聴いてみると確かに雰囲気が似てるぞ!!と謎の発見をしました。

普段この二つを並べて聴かないため、同じ作曲家だということにさえ気付いなかった…。

 

ヴォーカルはBetsy Wolfe とJermy Jordanのお二人。

 

Betsy、7ヶ月のWaitress主役お疲れ様~!!みたいな労いの気持ちが(笑)

まさか彼女の歌声を1ヶ月に2回、NYとSeattleで聴くことになるとは…!!

本当に素敵な女優さんです。もう、ファン。(単純)

 

Jermyの歌声は初めて聴いたのですが、(私の友人がJermyのファンだったので事前に色々情報は聞いていました)透き通る歌声と豊かな表現力で虜になりました、素敵!!

 

今回のセットリストの中で、一番の盛り上がりを見せたのは

The Book of Mormonの"You and Me"。

 

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超コメディーミュージカルなので歌詞が可笑しいというのもあるのですが、(You and Meと歌っておきながら”But mostly me!!”といちいち歌っちゃう(笑))

突然、指揮者のStevenがJermyの相方として指揮をしながら参加…!!!!!

しかも地味に歌上手い…めちゃくちゃご本人楽しそう、かつお客さん大盛り上がりで私も笑いが止まりませんでした。

 

想像以上に自分の中でヒットだったのが

Dear Evan Hansenの"Waving Through a Window"。

 

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さすがトニー賞。一瞬でお気に入りの曲になりました。王道ミュージカルというよりは現代的な、ポップな曲調。そしてDear Evan Hansenが観たくなりました!!

 

アンコールにRentの"Take Me or Leave Me"

何年も前に歌詞を覚えて歌っていた曲で、久々に思い出し、最後にこの曲でテンションMAXになりました!!

 

本当に幸せなひと時を過ごせました!!

 

ちなみに去年の5月にはBroadway Rocksという公演をしているらしく

Broadway関連はシリーズ化してやっているようです。

 

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前回はもっとメジャー所、WickedのDefying GravityやMama Mia、そして私の好きなChessのAnthemをやっていたようで…何てこと(涙)

もう1回留学終了前にこの企画に巡り会えるといいな!!

〈Spinoff〉 Theatre Class 1

 

あけましておめでとうございます。

 

2018年の目標は「節約」のまりそです。

 

NYでの観劇散財で赤字なのでしばらく観劇は控えようかなと思っており

ブログに書くことが何もない…!ということで【番外編】!

私が大学で履修しているIntroduction to Theatreについてちょこっと書きます。 

 

この授業、毎日50分と結構重めの授業なのですが(私は毎日演劇に触れられるだけでめちゃめちゃハッピー(笑))クラスのエネルギーが凄い!

 

まず先生が超超超ハイテンション。先生のエネルギーもすごい。

 

人気の授業なのか履修2回目の生徒も数人いて、先生とも「イェーイ!!フゥゥゥ!!」みたいな感じ(笑)

 

初回の出席確認の時に、みんなが名前を覚えやすいように、自分の最初の頭文字で好きな言葉を教えて、それを表現してみて!という無茶ぶり。

Ridiculous, Marvelous, Anonimous...と各々好きな言葉を付けていきます。

私はMなのでMiracleまりそ(笑)…ミラクルひ〇る感否めないですけど、誰もわからないのでまあいいや。

 

初回だけかと思いきや、その後もその通り名で出席確認するのでまぁ時間のかかることかかること(笑)

 

そして授業中も驚くほど生徒が発言します。

先生が喋ると、え?そこ?という所で何人か手を挙げている。バンバン喋る。

 

他にも驚きポイントはたくさんあって、おそらく30人近い生徒がいるのだけれど、小学校から今に至るまで演劇をみんな普通にやっているようで。

授業内容で、芝居に必要な役職は何?と聞かれて、ステージマネージャーという言葉がすぐ出てくる。で、やったことのある生徒もいる。

ステマネやったことある人がチラホラいるってなんじゃそりゃ。

日本の普通の大学だったらあり得ないんじゃないかな…と思いながら圧倒されてました。

 

今日から台本を読む授業が始まり、いよいよ本格的に。

今回はTrifles。

 

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この役読みたい人!と先生が言えば、バンバン手があがる光景もすごいなぁと。

 

日本でマクベスの授業を取っていましたが、(ちなみに特に芸術に特化したわけでもない普通の大学です)この役読みたい人!と言っても誰も手を挙げないのが普通…挙げても露骨な点数稼ぎでした(笑)

 

てなわけで、私も置いて行かれまいと必死です。

 

とにかく台本を読む(読むというのは声に出して演じるほう)のが大好きなので、日本ではひたすら読みたい読みたいでした。

しかし、英語になるとまず英語を「理解する」ところから…とつい億劫になっていたのですが、ここは頑張ってネイティブについていこうと思います!

 

私も読みたい!!!

 

 

 

 

CATS @Neil Simon Theatre

CATS @Neil Simon Theatre

ついに!ブロードウェイ巡りも最後の作品となりました!

 

CATS!王道中の王道のミュージカルですね。

 

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しかし…今回のブロードウェイ巡りで一番拍子抜けしたのがCATSだったりします。う~ん…。

 

CATSといえば劇団四季。私も小さいころ母に連れられて観に行きました。

その時の感動といったらなかったのですが、四季より劇場が大きいせいなのか、あれ、こんなんだっけ?とチケットの出費を若干後悔するレベルでした。

いや、本場CATSですから、素晴らしいんですけど…初めて観たときの感動を超えてこなかったので、個人的に、本当に個人的に低評価です。

 

よくよく調べたら、私が観に行ったCATSはキャッツシアターでの上演だったようです。劇場はコンパクトで座席数も少なく3/4円形舞台で、近くを猫がすり抜けていき、本当に私もあのがらくたの中にいるような気分になったのを覚えてます。

それと比べるとがらくたが2階席までせり出してはいるものの遠く、猫も通路を通るけれどちょっと空間を持て余している感じが私的にはしっくりこなかったんですかね。

 

もしかしたら1階席で観たらすごく面白いのかもしれません!

あのたくさんの猫たちのダンスを近くで観れるのは圧巻かも。私の席が悪かったような気も大いにします。

実際2階席の高い位置ということもあり、舞台上部の演出がほぼ見えない…。

そのせいか実際後方わりと人がいなくて、さすがのCATSでも売れ残るのか…と思ったくらいでした。

肝心な月の演出もよく見えずという感じだったので、観に行くなら1階席もしくは2階席前方をオススメします。

 

とはいえ、初めて観る分にはとても面白く王道ブロードウェイを感じられるよい作品かと思います。

 

始まりの猫の世界観は圧巻です。猫の世界に入り込んでいくゾクゾク感はたまりません!2階席後方までかかる電飾が個人的に気に入りました!

そしてダンスのレベルが本当に高いです。たくさん猫が出てくるのですが一糸乱れぬ…という表現だとちょっと合いませんが、全員のダンスのクオリティの高さに驚かされます。1幕はほぼほぼダンスで、あれ~こんなに踊ってたっけなとちょっと「???」となりましたがそれでも素晴らしかったです。

 

個人的に大好きなジェリクルキャッツが流れると、小さいころ踊ったこともあり、テンションが上がります。

 

休憩時間にはバーコーナーでキャッツのロゴ入りのカップを。

CATSのカップが1番かわいかったです!!形もがらも!

 

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ブロードウェイにミュージカルを観に行ったら、(ブロードウェイに限らずどこの劇場も一緒なのかな)ぜひバーコーナーに立ち寄ってお酒を購入してください。各公演ごとにロゴの入ったカップがもらえます!可愛いのとグッズをわざわざ買わなくても限定品をゲットできます!!

 

日本のバーコーナーにもこの制度を取り入れたらバカ売れしそうな感じしますけどね…

ただ日本は劇場内飲食禁止の所が大半なので、休憩中にロビーで買って中に持ち込んで、映画感覚で観ながら飲むということは出来ないのでどうなのかな。

恐らく禁止する理由として「こぼすこと」があげられると思うのですが、その点ガチガチの蓋がついていて(ほんとガチガチ)ツマミを回すと飲み口が現れるというカップが主で、よく考えてあるなと感心しました。

もう少し日本の劇場も「気軽に楽しめる」という形をとったほうがいいんじゃないかと思います…。

 

そして休憩中に、お客さんが舞台に登って写真が撮れるというファンサービス付き!これには驚きました!

オールドデュトロノミーが舞台で寝ておりお客さんがわやわやその周りに!

ぜひ体験して来てください!

 

休憩明けの2幕は歌がメインになっていよいよミュージカル感が増してきます。

そしてCATSといえばMemory、MemoryといえばCATS…!!

Memoryは圧巻でした。圧巻の一言。これは本当に生で聴く価値があります。

今まで観てきたミュージカルの中で誰よりも彼女の歌が上手かったです。

あ、CATSはMemoryのためにあるんだと思っちゃうくらいです。

 

さて、最後までうっかり書いていなかったのですが驚きの劇場の作りがひとつ。

実は1階席の側面が全て開くようになっているんです、どこの劇場も。

 

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え、そこ開くの!?そっから直で外なの!?まじか…

とかなりびっくりしました。ブロードウェイのような大都会の土地の無いなかで大きな劇場をつくる上での効率的な設計なんでしょうね。

搬入搬出的にも大助かりでしょうし、お客さんを一気に帰すのにも役立っているのではないでしょうか。すごいぞブロードウェイ。

 

最後に、前にも書きましたが、最終日にCHICAGOを残してチケット代も払っていたのにテロで行けなかった…という悔しい思いが(´;ω;`)

帰国する前の悪あがきでまたNYに行ってCHICAGOとHamiltonとThe book of mormonを観て帰ってこようと心に誓っております。

 

ではでは!

次回からはシアトルに戻って更新していきたいと思います。

 

Waitress @Brooks Atkinson Theatre

Waitress @Brooks Atkinson Theatre

 

今回のブロードウェイ巡りの中で唯一の新作『Waitress』(新作を1つしか観に行けなかったのは残念でした…お金が欲しいよ!)

 

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唯一の新作でしたが、これが大当たり!

世界観の可愛さでふわっとした作品かと思いきや、不倫がテーマで18禁とまではいかずとも小さい子には見せられない!というミュージカルです。パンチが効いていて素敵。

 

後で知ったのですが、この作品映画がもとで『ウエイトレス~おいしい人生のつくりかた~』を元にミュージカル化されているようです。 

 

ハミルトンに隠れてしまいあまり有名ではありませんが、2016年トニー賞作品賞ノミネートです。

 

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舞台左右にパイタワーがあります。

 

私が観に行った時はJason Mrazが不倫相手のDr.Pomatterを演じていました。気分はJason Mrazのコンサートです(笑)(2度のグラミー賞に輝き、『I'm Yours』で有名な方です。この曲を知っている人は多いはず…。)それもあってかオリジナルメンバーではないキャストでしたが、とにかく歌が驚きのハイレベル。

 

お話は主役のJennaと同じ店で働くBecky、Dawnの3人で進んで行きます。

この3人個人個人が異常に歌ウマ…!!今回のブロードウェイ巡りで作品全体における歌唱力のバランスが一番だったのはWaitressでした。

 

Waitressは「王道ミュージカル」な作りで一人一人わりとしっかり持ち歌があるんですが、全員の歌い方や声色は違えどとにかく上手い!

Jennaは王道、Beckyは太いゴスペル風、Dawnは小さくて声が高い、この3人のバランスが最強でしたね。そしてこの3人の友情がとっても素敵!

 

で、今回の目玉、Jason Mraz

彼の歌声が聴けるのはすごくうれしいけれど…演技はどうなの…とあまり期待していなかったのですが、想像以上によかった…!

そしてJazon Mraz推し推しの宣伝ですが、そこまでDr.Pomatterの出番が多くないのでちょうどいいなという感じでした(辛口ごめんなさい…)。

 

それにしてもJason Mraz、コミカルなDr.Pomatterがハマってました。普段どんな人なのかは全然知りませんが、わりと素に近いのか…?っていうか、この人可愛いな!!なんだこれ!!と彼の魅力にどっぷり漬かれました(笑)

 

あ~ちょっとこのフワフワした感じ、不倫したくなっちゃうJennaの気持ちもわかる…とうっかり感情移入してしまいました。危ない危ない。それくらい素敵。

 

よくよく考えるとこのミュージカル、泥沼ミュージカルでして…(笑)

JennaはDr.PomatterとW不倫で、Beckyも不倫しちゃってますからね…いいのか!?それでいいのかみんな!!(結末は観に行ってのお楽しみということで!)

 

 個人的にこのミュージカルで気に入った曲はDawnの歌う「When He Sees Me」。

これは歌いたいなぁと思う可愛い、コミカルな曲でした。

DawnのオリジナルキャストはKimiko Glennさん。日本人とのハーフの方なんです。親近感。彼女の歌っている「When He Sees Me」よく聴いてます。

 

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そしてこのミュージカルで全てをかっさらっていったのがOgie役(のちにDawnの彼氏)のChristopher。完全なる天才コメディアン。彼を生で見てほしい。

劇場の温度を彼一人で2度くらい上げてました、すごい!(笑)

 

主役を務めていたBetsy Wolfさん、1/12~14にシアトルシンフォニーのBroadway Todayにご出演なさるそうなのですが、ブロードウェイの公演は続くので、キャストが変わるんですかね…?ちょっとその辺は不明です。

 

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それにしてもこのコンサート面白そうだな…行こうかな。

 

個人的にこのミュージカルで特に気に入ったのは、アンサンブルの演出とリアルなパイの演出。

 

アンサンブルの演出は、普通なら黒子っぽくしてしまいそうな所を、Tシャツにジーパンで演じる所。場面転換で人が調理器具の乗ったラックを移動したり(このラックの使い方が上手かった)、Jennaの周りを回るパイを動かしたり、Tシャツにジーパンの人がいるけれど、いないものとして描くのが意外としっくりきました。

 

パイのリアルさへの追及もなかなかで、舞台中に粉が飛んでましたね、あ、舞台面に小麦粉まいちゃうんだ!!と驚きました。溶き卵や牛乳もリアルなので、うっかりこぼしたりしてました…(笑)

 

そしてバーコーナーではJennaのパイが本当に販売されてました!可愛い!

バーコーナーのお姉さんもDinnerの衣装を着てました。

(あ、ここの劇場構造上びっくりするほどトイレが混むのでトイレはお早めに…)

 

最後になりますが、Old Joeがキャラクターの中では一番好きです。

ラストにそっとお店のブラックボードに書かれている『Old Joe's HEAVEN PIE』の文字にウルっときてしまいました。

 

一見可愛いミュージカルですが、濃厚すぎずも味わい深いパイのような作品で、実はちょっぴりビターだったり、最後には「違う甘さ」があったりします。

 

ぜひ劇場で!(来日公演があるといいな…♡♡)

Kinky Boots@The Al Hirschfeld Theatre

Kinky Boots

@The Al Hirschfeld Theatre

 

投稿が滞ってしまいすみません…!!

NY行ったのいつだよ…ってことにならないように頑張って書いていきます(笑)

 

全くブログとは関係ない話ですが、現在カナダのイエローナイフにオーロラを見に来ております。夜はオーロラを追いかけて極寒地帯をあっちへこっちへしているのですが、平均気温が-20度~-30度でして昼間は出かけよう!という気がさっぱり起きないので、ここぞとばかりに記事を書き溜めることにします。

(気が向いたらイエローナイフ旅行記も作ろうかしら…)

 

さて、Kinky Boots!

 

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ちょっと前に日本にブロードウェイの方がいらして公演していました。ブロードウェイ版と日本版を公演しており、非常に興味があったにも関わらず観に行かなったという。

 

行けなかったからには、ブロードウェイで楽しむぞ!と意気込んで観に行きました!

 

いや~素晴らしかった!!端的にこの一言ですね。

 

Kinky Bootsについてはあまり知らない方もいるかと思うので、一行でどんな話かというと、廃業寸前の靴工場がドラァグクイーンのブーツを作ることで立ち直る!!というお話です。(ザックリにもほどがあるので、ググってあらすじ見ていただけると助かります(笑))

 

Kinky Bootsはブロードウェイで観たほうが絶対にいいなと確信しました。なぜなら、とんでもないくらい盛り上がる。会場のボルテージのあがり方がスゴイ。

 

王道のサクセスストーリーでいかにもアメリカ人の大好きそうな物語で(いい意味ですよ!)、舞台も超華やか。ドラァグクイーンのお話なので色使いが鮮やかです。舞台装置も精巧に作られていて、靴工場のシーンやドラァグクイーンの全員で踊るシーンは見ているだけでウキウキします。目で見て楽しいミュージカルです。

 

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そしてドラァグクイーンのローラが非常にファンキーなのでギャグも飛ぶわ、下ネタも飛ぶわで、お客さんは大盛り上がり!笑いや歓声の絶えない、これぞブロードウェイで観るから味わえる盛り上がり!!と肌で「ブロードウェイ」を感じられる作品です。

 

日本でこういう作品をやっても、国民性なのか盛り上がりはしても控えめなので、(映画とか観に行っても盛り上がりが全然違いますね…)異様なまでの盛り上がりを是非体感してほしいなと思います。

 

そして、このブロードウェイ巡りで、演技が一番上手かったのがこの作品のドラァグクイーンのローラ役のビリーポーターさん。

この作品でトニー賞を取っているので(彼がローラ役のオリジナルキャストです)演技力&歌唱力はお墨付きなのですが、まぁ美脚…ていうかトータルで美しすぎる…すごい…「美」。そして観客の視線をすべてかっさらう存在感の強さ。何ていうか…発光??(笑)…発光してますね!!

 

後半に一人でバラードを歌うシーンは圧巻でした。華やかなシーンの演技も大好きですが、しっとりしたところもバチっと決めていくところが素晴らしいですね。

 

来日版では違う方が演じられていたそうなので、オリジナルキャストで観れてよかったなぁと思っています。

 

最後のシーンはお客さん総立ちで大盛り上がりで幕を閉じて、(表現できないくらい盛り上がってました(笑))興奮冷めやらない感じで帰宅しました。

 

唯一惜しかったな~と思ったのが、

この劇場の問題なのか、座席の問題だったのか定かではありませんが、ブロードウェイ巡りの中で一番観難い作品でした。

ちょっと座席が狭いのかな…そしてあまり傾斜も急ではないので、二階席のだいぶ後方だったのですが前の人の頭がかなり被ったなぁという印象でした。

 

ただギュっとした劇場だったからこそ、その分周りの人との距離が近くて盛り上がった気もします!

 

非常に面白くてブロードウェイの空気を味わえる華やかな作品ですので、是非ブロードウェイに立ち寄った際は観るのをオススメします!

 

 

About Ticket and Seat

 

「ブロードウェイのチケットを取ろう!」

チケットってどうやって取ってたの??席はどのへん??

と疑問に思われている方も多いかと思うので、ここでチケットの取り方をご紹介!

 

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一応学生の身分なので良席で観ることは諦めているという前提でのお話。

 

1階席ともなれば1万円以上が当たり前…っていうか1万円では取れないですね、演目にもよりますが普通最低1万3千円~くらいなんじゃないでしょうか。2万、3万、4万になる公演もありますので、それなりの席で観ようというのは相当覚悟がいるかと思います。

 

私は席はどうでもいいから数観たい派だったので基本その公演の最低価格で観てました。正直オペラグラスさえ持っていけば、拡大したいところは拡大して、あとは俯瞰で観るので十分だと思ってます。音響もほぼ変わらないですし!

 

それから、劇場案内係であり一応役者の私の「強めの持論」なんですが、

1階席のゆるやか~な傾斜で、前の人の頭で舞台がビミョ~に見えない…なぜかどセンターが見えない…ちょっと頭動かさないと…とかいうくらいなら、2階席のこれでもか!!という傾斜で、前の人を気にせず見たほうが良かったりします。

 

あとは1階席の前すぎるのはかなりオススメしません。

最前列はまだ役者さんの飛び散る汗が見たい!!というならオススメですが、中途半端に2~7列目あたりを選ぶと、そもそも傾斜がないので全然見えないです。(アメリカともなると前にガタイの良い人が座る可能性大!!!)劇場の方に段差はありますか?とか聞いてみるのも良いかもしれません。総じて前のほうの席は全体像が掴みにくいです。

 

最後列、遠くてガッカリかもしれませんが、前かがみになっても誰も咎めないので意外とオススメです(笑)

驚くべきことに、写真撮影には寛容なブロードウェイ(失礼)ですが前かがみには異常なまでの執着を見せます!!前かがみになっているとペンライトでピカーっとその人を当てて(そこはアメリカン)劇場案内係が怒るという図をけっこう見かけました。

 

話がかなり脱線しましたが、チケットの取り方!!!!!

 

私はめんどくさい手続きが嫌いなのでこの『TodayTix』を使いました。

※これシアトルでも使えますよ!

 

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安いチケットがアプリにあがっており、観たい公演をポチっとして、日付を選んで(日ごとの値段が比較できます)、席種を選んで、カード情報を入れるだけ!とても簡単!!(※席の位置は選べません)

 

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そして、チケットの受け取りは劇場前で!劇場前のわかりやすい場所に、赤いTodayTixのジャンパーを着た親切な(本当にみんないい人だった)お兄さんお姉さんが立っているので、その人に名前を言ってタブレットにサインをしてチケットもらうだけ!なんてわかりやすいんだ…!!(涙)

 

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こんな感じ…。人だかりもできているので見つけることの心配はご無用!

恐らくどの公演も開演30分前の引き渡しだったと思います。

 

メトロポリタンオペラのみ、メトロポリタンオペラハウスのボックスオフィスに直接取りに行く形だったのでやや迷いましたが、劇場の係員さんに聞いたら教えてくれました。(メールにちゃんとボックスオフィスって書いてあった(笑))

 

ただこのアプリ、人気公演は取り扱ってません。今回もHamilton、The book of mormon、Dear Evan Hansen、Come from away等のチケットはありませんでした。ロングラン公演(Cats、オペラ座の怪人、ライオンキング等)や、そこまでチケット激戦ではない公演のチケット取得には最高です!

 

人気公演だとStubHub やTicketmasterあたりで購入するとよいのかなと思います。ただ、ほぼ1万円を超えてきます。試してないのでレビューは書けませんが…。

 

他にはタイムズスクエアのど真ん中に『tkts』があります。行けばわかるさ!という立地です。その日の公演の安いチケットが電光掲示板に書かれていて、建物の中で購入できます。8個くらいカウンターあったかな…。

 

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TodayTixとの値段差はどっこいな気がしますが…。こちらも結局試さず終いでした。ただ見るからに簡単そうなので、tktsで購入するのもありかと思います!

 

あとは直接劇場の窓口で買っちゃうってのもありですね!直前になれば安くなっているそうです。しかも交渉の余地ありとか…。

ただ計画的に旅行を進めるのであれば、先にアプリやネットで取っちゃったほうがスムーズだと思います。

 

ざっくりした説明ですが、快適な観劇ライフの参考になれば幸いです!

MET Opera The Magic Flute

Metropolitan Opera

The Magic Flute (魔笛)

@Metropolitan opera house

★★★★☆(星4/5)

 

ニューヨークといえばブロードウェイのミュージカル!と思う方も多いかと思いますが世界最高峰のMETオペラも必見です!

なんせ日本の映画館でライブビューイングするくらいですから!

 

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こちらがメトロポリタンオペラハウス。

オペラハウスを中心にコの字型にホールが3つあります。

 

左にはニューヨークシティーバレエの本拠地、デイヴィッドHコークシアター(今シーズンはくるみ割り人形)、右にはニューヨークフィルハーモニックの本拠地、デイヴィッドジェッフェンホールがある豪華な空間です。真ん中に噴水があってとっても素敵。

 

日替わりでオペラが上演されていて、私が行った時は魔笛、メリーウィドウ、フィガロの結婚などが週2でやってました(多分…記憶が曖昧)

今はこんな感じのスケジュール。毎日同じ演目をやっているわけではないので、行きたい演目のやっている日にちをきちんと確認してから行くのがオススメです。

 

さて、『魔笛』。

個人的に大好きなんです。魔笛

次に好きなのは『こうもり』(笑)

小さい頃はオペラ歌手になるんだ!とか言って暇さえあれば魔笛を聴いているような変わった子でした。

 

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ロビーはこんな感じです。写真が悪すぎて何も伝わりませんが、大階段がとても素敵です。

オペラなのでさすがに着飾った人が多いですね…私もそれなりのワンピースを着て行って正解だったと思いました!

可能であれば、きちんとお洒落をして行くことをおすすめします(^^)

(ブロードウェイミュージカルはみなさん結構カジュアルな格好でしたよ!ジーパンの人も多かったです!)

 

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席に着くとなんと向かいの手すり?に字幕が…!この発想はなかった!

ポチポチすると言語も選べますし、オフにすることもできます、すごい、マイ字幕。

 

二階席の後方の席からもオケピが見えたので、縦長急勾配でオケピが奥まっているブロードウェイの劇場とは少し違った作り。開演直前にはぶら下がっているシャンデリアが上がります。素晴らしい配慮!

 

開演すると、さすが世界のMETオペラ、ハイセンスな舞台装置や衣装に驚かされます。

 回る盆を上手く使って進んでいく世界観を表現していました。

※写真はyoutubeよりhttp://www.metopera.org/Season/2017-18-Season/magic-flute-holiday-mozart-tickets/

↑ここから下にスクロールすると動画が見れます。

 

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私はこの舞台装置がお気に入り。組み合わせたりバラバラにしたり…抽象的で表現の幅の広がる装置はいいですね。

 

侍女3人のお面の演出は凝っていました。取り外し式。現実離れした存在を上手く表現しているなぁ…。

 

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物足りなさを感じたのは夜の女王の演出。もちろん夜の女王のアリアは圧巻ですよ!

ザラストロ(太陽神)の部分の演出があれだけ派手なのに夜の女王はそんなもんか…と。

ただ、派手な舞台装置を使っていないだけあって後半に娘のパミーナと掛け合うシーンで「親子」の距離を感じました。それが狙いなのかな…。

 

パパゲーノ役の方のコメディアンぶりが素晴らしい!

空中に料理が出てきてパパゲーノの周りを浮遊するシーンの演出、可愛くて気に入りました。「娘か可愛い女房が一人」の華やかな演出も好きです。

 

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あ!森の中にクマが現れる演出が数回あるんですけど、可愛すぎました。ホントに。

全体を通して動物の演出が凝っているなぁ…という感じ!少年たちの乗る鳥もすごくよくできていました。

 

タミーノとパミーナが一緒に火や水を潜り抜けるシーンが少し味気なかったかな…

でも誰が演出してもあのシーンはあんな感じになる、気がする(笑)

 

ちなみにMETオペラなんと全編英語なんですね、衝撃。字幕は何のためにあるんだとか思っちゃいますけど、歌の聴き取れない所とか英語字幕があるので超わかりやすいです。

しかし、ドイツ語版に慣れている私には歯の浮くような何とも表現しがたい不思議な感覚に(笑)

歌詞がしっくりはまらないのはいただけないな、と個人的に思いました。

 

 さすが世界最高峰というだけあって、どこを切り取っても美しいです。

 

お話も面白くわかりやすいですし、視覚的な美しさ、素晴らしい歌も堪能できるいいとこどりの作品なので、ちょっと敷居が高いな~、オペラ観たことないな~と思っている方も是非トライしてみてください!値段も席によっては案外安いので!!