"Follies" National Theatre Live@シネリーブル池袋
皆様お元気でしょうか?
アメリカから帰国し、長々更新していませんでしたが…久々にミュージカルを観る機会があったので書きます!
今回は池袋シネリーブルで上映中のイギリスNational Theatre Liveよりミュージカル「Follies」👯♀️✨
このNTliveで初めて知ったミュージカルで前々から気になっていて今回やっと観にいけました!👏🏻
しかし…2時間40分休憩なし、腰が爆発するかと思いました、面白いのにキツイ…笑笑
観に行く方は覚悟して!!笑笑
さて…
ー舞台は取り壊しが決まった劇場。そこで歴代出演してきた女優達(ワイズマンガール)による最初で最後の同窓会が行われます。過去を懐かしみ歌い踊り、そして昔の恋を回想し、今の結婚生活は果たして正しかったのかと悩む…。
という舞台人にはたまらない内容になってます。
ちょっと清水邦夫の「楽屋」を彷彿させる…かな?
作曲は私の大好きなソンドハイム!(「ウエストサイド物語」「スウィーニートッド」など)
上映前にソンドハイムのインタビューが観れたのはファンとしては最高でした😭✨
とにかくこのミュージカル、舞台装置が最高!!この退廃的な劇場のセットが素晴らしい!それを盆(回転舞台)の上に乗せて回す…眼福👏🏻👏🏻✨
衣装へのこだわりもすごくて(写真の通り)観ているだけで幸せになります、同窓会にやってくる昔の面影もないぽっちゃりのおばちゃま達笑笑も色鮮やかな衣装で観る人を飽きさせません。
観に行く前に予告編とあらすじは大方学習済みだったので「ほうほう過去と現在を交互に演じる系のミュージカルだな」と思っていたのですが……裏切られた!!
なんと過去と現在が完全に同居!!!
これにはびっくり。昔の面影のないおばあちゃまの真後ろに背後霊のようにスッと立っている若い頃のワイズマンガール…スポットライトの当たらないギリギリの所、時には壁の影に、はたまた一緒に踊ったり…
あー、この人昔こんな感じだったんだなと思うのは簡単。でもギンギラの衣装を着けた美しい女優さんが現在のおばちゃまを邪魔しない程度に絶妙な距離感にいて、過去には戻れない悲しみをお客さんに意識させるかさせないかギリギリの所で表現…この演出には脱帽。
特に私が気に入ったナンバーは「who's that woman」「I'm still here」この2曲は私たちまだまだいけるわよというパワーに溢れた曲で、「I'm still here」に至っては痛さもあるけど(「月曜日は主役で火曜日は職探し、それでもまだまだいけるわよ」って歌詞があるくらい)女優としての消えないプライドと強さを感じます。
と、色々語りましたがこのミュージカルのメインは2組のミッドライフクライシス真っ只中のご夫婦。2人の女優と彼女たちの旦那のお話。
若かりし頃劇場で愛を語り合ったのに、今は離婚寸前…!私たちの結婚これが正解だったの?と気狂いになりながら同窓会中に振り返ります。そして若い頃の4人が付いて回って当時のやりとりを繰り返し…
あぁこれ私がミッドライフクライシスになればぐっと来るはずだけど…なんてったってまだ若い頃の回想が現実の歳…これは熟練の女優さん達にに観ていただきたい…です!
わたしにはまだ知らない感情がこのミュージカルには転がっている!というのが結論です😌
ラストで総支配人が全て私は知っているよという感じで一瞬現れて幕が降りる所ぐっときた!
久々に超上質なミュージカルを観たなと贅沢な気分に浸りました…
ただ楽しいだけでなく心に何か残していく作品はいいですよね!
あと数日シネリーブルでやっているので良かったら観てみて下さい!
画像引用元
Kiss Me Kate @5th Avenue Theater
早いものでもう4月も後半ですね…。
観劇ブログが金欠で止まっていましたが、ついに再開です!!
なんたって$25でチケットをゲットできたので…!(完全にNYのブロードウェイ巡り以来お金との戦いになっている気がします)
今回はミュージカル『Kiss Me Kate』をシアトルの劇場5th Avenue Theaterで観てきました。
なんで安くチケットが手に入ったかというと、以前紹介したあのアプリ…Today Tixシアトル版を利用したんです。(過去記事参照)
しかも驚くべきことに、前から8列目!!出血大サービス!!見切れ席ではあったんですが、気になることもなく快適に観劇できました。みなさんも是非ご利用下さい!
『Kiss Me Kate』というミュージカル、ご存じない方が多いのではないのでしょうか。日本だとマイナーなミュージカルの部類に入るかな…(アメリカでメジャーかどうか分かりませんが、トニー賞受賞のミュージカルです)。
一言で物語を説明すると、シェイクスピアの「じゃじゃ馬ならし(Taming of Shrew)」(まず「じゃじゃ馬ならし」がそこまで有名じゃない印象…)を上演する舞台裏で起こる痛快どたばたラブコメディーです。
舞台裏で起こる人間模様も、どこかシェイクスピアの喜劇風に味付けされていてお腹がよじれるほど笑えるハッピーなミュージカルです。
笑い足りてないな、とか幸せ不足だな…と思っている人にはぜひおすすめの「王道ミュージカル」!!
さて、初めて足を踏み入れた5th Avenue Theater。中国人もビックリの超超超細部までこだわった中国風の装飾に圧倒されます。
入口とロビーがすでにこんな感じ。
どこの劇場も洋風でいかにもミュージカルを観に来た~という雰囲気になるのに、この劇場に限っては、あれ?中華料理屋に来ちゃったかな?それとも、これから京劇みるのかな?というちょっと落ち着かない気分になります(笑)
この大天井…きらびやかすぎて舞台のイメージをぶち壊しているんじゃないか…(笑)
そんな装飾に気を取られていたら開演時間に。
オープニングの舞台のヴィンテージな感じで(1940年代なのかな)あっというまにKiss Me Kateの世界に引き込まれていきます。この時代のアメリカって何かいいですよね。
そして、主役のフレッド登場で私のテンションはMAXに!
めっちゃイケメン!!!!!!
私の中でフレッドってもさっとしたおじさんのイメージが定着していたので(ちなみに日本版は松平健さんです)Ben Davis演じるフレッドに完全に虜に…私はじゃじゃ馬ケイトには程遠いですね(笑)
※後日談ですが、Ben Davisさんご本人が私のツイートにいいねしてくれて、まさかの日本語でリプライまで下さりやりとりするという…♡♡ファンになりました!はい!!(って本人にも言った!!(笑))
そして、リリー(大女優)とルイス(若い女優)の迫力もすごい!他のアンサンブルとは一線を画すオーラ!!リリーの大女優感も素晴らしいのですが、ルイスのマリリンモンロー感が最高でした!可愛い…!!
Kiss Me Kateで大好きなのが「Always True to You in My Fashion」というルイスの曲でこれを生で聴けて大感動でした!
いつだって私なりの流儀であなたに誠実なのよ~♬という自由奔放な歌です…(笑)
そしてギャング二人の歌う「Brush Up Your Shakespeare」も素敵!(これは英語の言葉遊びが面白いんだろうな…日本語にすると魅力が半減してる気がします)
個人的な話ですが、数か月前に「じゃじゃ馬ならし」の劇評をいやというほど読まされた、というのと今シェイクスピアの授業で古典英語をやっているということもあり、前提知識がかなりしっかりしていたのでより楽しめたかな~と思ってます。
お客さんは終始大笑いで、Kinky Boots以来にこんなに笑ったな~と!
ちなみにカキワリがバッタバッタゆれるのと、ケイトが小道具を本気でガンガン投げるので「だ、だいじょうぶなのか…」と不安になりました(笑)
衣装も可愛い、時代設定も良い、音楽も良い、笑えてそしてハッピーな気持ちになるミュージカル!(そして主人公がイケおじ!!)お時間あったら是非5th Avenue Theaterへ足をお運びください!今週末まで!!
あ!観に行かれる方は、ぜひ「じゃじゃ馬ならし」の予習を忘れずに!!
Volunteer Concert in Keiro Northwest
先日、シアトル市内にあるKeiro Northwestにてボランティア演奏会を行いました。
偶然この企画に誘っていただき、オカリナとバイオリンという私の中では新しい組み合わせのトリオで演奏させていただきました。
Keiro Northwestは日系の老人ホームで、一度入居するとほとんど外には出れないようで、私がイメージしていた老人ホームよりももっと病院のような作りで非常に驚きました。
日本の老人ホームとこちらの老人ホームは意味がちょっと違うんですかね…
そんな感じなので、生演奏をボランティアでということに非常に喜んでいただけて、外部から呼ぶとなったらお金もかかりますし、外に出られない方々にとって生音が聴けるというのは貴重な機会なんだな、と演奏する意義をヒシヒシと感じました。
どの曲がウケるのかな~と練習中は色々な曲を演奏して、入居者の方々が楽しんでくれそうな曲を選びました。
1.It's a Small World
→上記2つは小学生の子に演奏していただきました
3.荒城の月
→日系の老人ホームということもあり、昔の日本の曲を必ず入れたいという気持ちがあったので
4.Swallow Tail Jig
→アイリッシュ系の曲でノリがよく盛り上がった感じがありました!
5.めぐる季節
→魔女の宅急便の曲でこの曲を気に入って下さった入居者さんもいらっしゃったようです。前日に急遽変更して入れた曲でしたが、良かった!
6.You Raise Me Up
→耳馴染みのある曲ですし、旋律が綺麗なので楽しんでいただけたかな、と
演奏が後半になるにつれて入居者の方々が音楽にのってきてくれてるな!と演奏しながら感じました。もう少し長めの曲をやってもいいのかなぁ〜なんて!
なんとなくですが、どんな曲がいいのかつかめた気がするので、残りのシアトル滞在期間であと数回演奏会を開けたらな…と思います。
演奏後は全体質問にしようか、というお話しがでたのですが、スタッフさんより、直接お話しして手を握ってあげたりしたほうが喜ぶので、とのことだったのでお一人お一人お話しをして、一対一で感想を聞けたことが自分の中ではすごく励みになったし、こうやって少しでも自分のパワーを分けてあげられたらな…という気持ちが強まりました。
老人ホームで演奏をする、というのはちょっとした夢だったので、アメリカで叶えられて本当によかった!
Swan Lake @ McCaw Hall
Swan Lake 『白鳥の湖』@ McCaw Hall
Pacific Northwest Ballet
2/9 3階席後方 $32
寒い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
シアトルは雨期真っただ中…のはずがなぜかここ1週間晴れの日が続いているという不思議な現象が起こっています。
さて、今回はPacific Northwest Balletの『Swan Lake』を観に行ってきました。
Pacific Northwest Balletはクリスマスに『くるみ割り人形』を観に行ったので今回が2回目です。
前回の『くるみ割り人形』がなかなかにモダンだったのに対して、今回の『白鳥の湖』はクラシック。個人的にバレエはクラシカルな振付や衣装のほうが好きです。
『白鳥の湖』の醍醐味と言えば、白鳥達の一糸乱れぬコールドバレエと主役のオデットとオディールの演じ分け。
白鳥達のコールドバレエは息をのむ美しさで、目の保養…と思いながらも、この美しさちょっと某大学の「集団行動」っぽいな、とか。
曲線美芸術の中での直線の団体の動きは、美しさの極みだなあと感動。
ちなみに、公演期間が始まる前に、PNBのインスタでバラバラなコールドバレエをUPしていたのでどうなることやら…と思っていたのですが、完璧に揃えていました。素晴らしい。
そして、オデット役の方の演じ分けの素晴らしさたるや。
主役だから当たり前のことなのですが、踊りの上手さ、1人で大舞台で輝くオーラが本当に素晴らしい。オデットを演じている時の柔らかな美しい舞とオディールの時のハリのある尖った舞が全く同一人物だとは思えない仕上がりで感動しました。
『白鳥の湖』は4幕構成で、まさかの1幕1幕の間に休憩がある、というやや集中力の切れる作りだったのがちょっと…(笑)
元々長い作品なので頻繁に休憩があると「長っ…」と思ってしまいます(笑)
3幕のお屋敷のセットをあえて傾けていたのは名案だなぁ、と思ったものの、傾きがあまり生かせていない…傾いてたから何だったの??とややハテナが。私の想像力が足りないだけかも知れませんが、何かもう一ひねり欲しかったかな。
それから、スモーク効果。とてもよかった!!
湖のシーンでのモヤ代わりのスモークが、白鳥の踊りで起こる空気の流れで綺麗に動くのが美しかったです。悪魔のマントがものすごく大きいこともあり、そのスモークを巻き上げる所もうまいなぁ…と感心していました。
あとは衣装!!
超超超細かい話ですが、何人か衣装で、表面に少し硬い生地を使って、そこにスリットをいれて内側にとても柔らかい色違いの生地を入れたロマンティックチュチュを着ている人がいて、
足を上げた時に、時間差でスリットの間から柔らかい生地がなびくのが本当に美しかったです。動きを計算した衣装づくりって本当に大事ですよね。細部の美しさへのこだわりが結果的に作品全体の美しさに通じていたと思います。
全体的に見て、くるみ割り人形よりもかなりよい仕上がりでした。大満足!
(くるみ割り人形が子供向け、ホリデー向けで、白鳥の湖が大人向けだったから…かもしれませんが)
さて、素敵なバレエには美味しい料理を。
せっかくMcCaw Hallまで足を伸ばしたのだから、「開演前に美味しい料理が食べたーい!!」
…ということで、せっかくだからMcCaw Hallの近くで美味しい牡蠣を食べよう!!ということになり、McCaw Hallのすぐ裏、牡蠣専門店『Taylor Shelfish』に行ってきました。
※Bellevue、Pioneer Square、Capitol Hillなどにもあります
決して安くはありませんが、絶品の牡蠣が食べられる店内は、McCaw Hallに超近いということもあって、Swan Lakeのお客さんで大賑わい。
5分もかからずホールに行けるので開演前のディナーには持ってこい。
時間にゆとりを持たずに行った私たちは、呼ばれるのを待ちながら開演前に食べ終わるかヒヤヒヤ(笑)
開演前は混みますので(そうでなくとも人気店なので)時間には余裕をもって行ってくださいね…!!
運ばれてきた牡蠣の盛り合わせと、オイスターシチューを物凄いスピードで平らげなんとか開演に間に合いました。
頼んだロゼがとても美味しかったので、幸せな気持ちでSwan Lakeを観れました♡
A Thousand Cranes @The Second Story Repertory
今日はこちらで知り合ったTomokoさんが出演されている舞台「A Thousand Cranes」をRedmondにあるThe Second Story Repertoryという小劇場に観に行ってきました。
シアトル郊外、RedmondにあるThe Second Story Repertory、非常に素敵な劇場でした。
70~90くらいの客席数(多分)でしっかりした舞台の小劇場(広めのロビーもあり※下の写真)に巡り会うと「あぁ~ここで芝居できたらなぁ」とついつい思ってしまいます。基本的な舞台があって、そこにセットを組み立てたり、照明を置いたり…応用がしっかりできる劇場はいいですよね。(天井までの高さがあるっていうのがポイントだったり…)
この劇場、Redmond Town Centerという比較的大型のショッピングモールの中にあり、シアトル界隈での芸術の発展ぶりが伺えます。日本でショッピングモールの中に劇場がある所はないんじゃないかな…。
さて、「A Thousand Cranes」について。
日本の皆さんなら一度は聞いたり見たりしたことがあるであろう、「原爆の子の像」のモデルである佐々木貞子さんのお話しです。
2歳で被爆し、12歳で亡くなるまでのお話しを基とした舞台で、貞子さんが亡くなる直前まで折り続けた千羽鶴が物語のテーマになっています。
出演者は3人、主役以外の2人が色々な役を兼ねながら物語が進んでいきます。
印象的だったのは舞台中に挟まる折り鶴を数える声。
舞台が進むにつれて1000に近づいていくのですが、あえて無機質な数え方をすることで、それが時に貞子さんの希望だったり、死に向かう絶望や不安を暗示するものとしてとても効果的に使われていたように感じました。
鶴を折るシーンで鶴の折り方がスクリーンに映されたのが素敵でした。
最後のシーンで千羽目の金色の鶴をケンジが折り終えてそれを貞子が受け取り、後ろのスクリーンに映し出された「原爆の子の像」と同じ形になるという演出が私はとても好きでした。
舞台セットもごくごくシンプルに白と赤で、センターに赤い丸いラグが置いてあることで視覚的に日本であると認識でき、また私個人としてはその赤い丸が爆心地を表しているようにも感じ取れました。
アメリカで日本の舞台をやるということで「日本らしさ」を出す必要性もあるんだろうなぁと最近思うことが多く、
例えば、この舞台だったらスクリーン一面に桜や五重塔的な物が写されることで、私からすれば、おお、広島っていうより京都だな…と思ってしまうのですが、アメリカ人からしたら「これぞ日本だ」という認識になるのだろうし、
場面転換で原爆というテーマを語るには明るい太鼓の音楽が流れると、私が日本でこの舞台をやるならこの音楽は使わないけれど、アメリカの人からすればこれが「日本らしい」と感じられて、物語をより深く理解できる手助けになるのかな…と思ったりします。
原爆を取り扱った作品をアメリカで上演する、というのはすごく難しいことだろうなと思っていて、平和を訴えたいのにどうしてもアメリカが悪者、というのが出てしまう、それをどう見せるか、どう理解してもらうか悩むところだな…と。
その点を「A Thousand Cranes」は良いバランスで作品として仕上げており、アメリカの方々にも受け入れてもらえるような作品になっていた所に、私は非常に感銘を受けました。
ちなみに、「なんでこの話をシアトルで?」と思われる方もいるかもしれませんが
実は、Seattle Peace Park(平和活動家のフロイド・シュモーさんによって作られた)に貞子さんと折り鶴の像があるんです。
残念なことに、この像は2003年と2012年に破壊行為を受けており、日米間の戦争による溝を少し感じます。
戦争の無い、平和な世界になりますように。
〈Spin off〉Theater Class 2
Theater Class1の記事から早4週間!!(早っ…)
Theater Classは日々快調に授業が進んでいます。
Introduction to Theaterという名の通り、1quaterで演劇に関わる様々なものを浅く広ーくやるという授業で、まずはActingから始まりました。
2人1組のペアで2~3分の台本を探し、2月中旬に発表するというもので、
私と私の友人(英語がたどたどしい私とペアになってくれてありがとう…毎日土下座したい気分です涙)はデヴィッド・リンゼイの『Wonder of the World』のラストシーンを選びました。
安易な考えだった私は「何だかんだでTrifflesもネットに和訳載ってたから、行けるでしょ!」と、それでいいよ~なんて言っちゃったんですが、どこにも和訳なんてものはなく(当たり前だ)、怒涛の和訳作業が…現在進行しています(笑)
「Wonder of the World」はコメディーで、なぜかナイアガラの滝に酒樽で流されていて滝に落ちる寸前!!というシーンをやることになりました。
まずは2人で感情を入れずにゆっくり読むレッスン。
次は「Talking&Listening」というレッスンに入ります。
と、このお稽古からまさかのクラス全員の前でやる!というドキドキの展開。
Talking&Listeningは台本を見て台詞をその場で覚えて、相手の目を見て話す、自分の台詞が誰に向かうかを丁寧に確認するためのレッスン。
しかも、自分が相手を見ていればいいというわけではなく、相手も自分を見ていなければいけない…これが難しい。どのチームもうっかり相手の台詞の時に、手元の台本をチラ見しては先生に止められていました。
私はというと、まずパッと台本を見てもネイティブでは無いので、一文まるまる暗記することがほぼ不可能…。日本語で書いてあれば「あ~こんな感じだったかな」と帳尻を合わせてアドリブも可能だけれど、全くそれが出来ないので、クラス全員の前でテンパりにテンパってどうこのレッスンを乗り切ったか記憶がありません(笑)
終わってからペアの子に「Good job!」と言ってもらえるまでは鬼の形相だったに違いない…(笑)
ちなみに台本の自分の台詞にマーカーを引くのはダメという指導を受けてきているので、(自分の台詞だけに関心がいくから)引いて!と言われた時はややモヤっとしてました…。
次のレッスンは「Blocking」。
台本重視っぽいことを言っていたので、シーン分けか、と思っていたら段取り(立ち位置とか)をつけることだった!というまさかの勘違い。
そしてBlockingももちろんクラス全員の前でやります。恐ろしい。
段取りと言いながらもやや演技指導が入ってきます。ここはこんな動きで、と先生に言われながらちゃんと演技を…。
ここをこうしたら?という意見が生徒からも飛んでくるので、理解するのに必死です。
恐怖過ぎてへっぴり腰になっていたにも関わらず1番目に当たり(笑)
あっさりナイアガラの滝に放り出されてしまいました。
さすがの私も「Talking&Listening」ほどのテンパりもなく、普段日本で芝居をしている時のような楽しさが蘇ってきたので良かったです。
このレッスンで超重要視されていたのが「Cheating out」。
演劇をやる上で基本中の基本、体をお客さんのほうに開くことをCheating outと言っているようです。
クラスメイトがBlockingをやっている最中に、観客の生徒から"Cheating out!!" "Face!!"と指摘が飛びます。
これと並行して「Taming of the Shrew」(シェイクスピアの「じゃじゃ馬ならし」)の劇評を5本読んで感想という課題もあり、演劇関連の英文をひたすら読む日々です。
好きな演劇を学びながら英語の勉強ができるというのは本当に面白い!
長いこと演劇をやってきましたが、授業として演劇を習ったことがないので、とても新鮮な毎日を送っています。
授業はまだまだ続きます…!(気付いたらMidterm Testが迫っている!!)
〈Spin off〉Benaroya Hall
シアトルでクラシックを聴こう!と思ったら
必ず足を運ぶことになるであろうBenaroya Hall。
Seattle Symphonyの本拠地であり、多くのコンサートを開催しています。
今回はそんなBenaroya Hallについて紹介したいと思います!
Benaroya Hallは2nd,3rd AveとUnion, University Streetに面する、シアトルきっての観光地Pike Place Marketに近い場所に建っています。
ちなみにUniversity Stを湾のほうに進むとあるレストラン『Crab Pot』とても美味しいのでBenaroya Hallに行ったら是非!
Benaroya Hallに入ると3rd Aveに面してカフェやショップ、テーブルが並んでおり「縦長だな」と感じる建物の作りになっています。
【Honor Coffe】
主にコーヒーと軽食(サンドウィッチ等)を販売しています。
3.5$で一番小さいサイズのコーヒーを購入できます。
そして、なんとここには抹茶ラテが…!!
アメリカの抹茶ラテというとゲロ甘なものを想像していましたが、抹茶本来の味を活かした、深みのある抹茶ラテです。とても美味しいので是非飲んでみてください!!
【Davids & Co】
こちらはちょっとしたお食事を楽しめるカフェ。
サラダ、キッシュ、パンやスープなどの品ぞろえで、開演前に小腹がすいたときにぴったり!!
皆さんとても美味しそうにお食事されてました。
【Shymphonica】
こちらはBenaroya Hallのグッズショップ。
Seattle SymphonyのグッズやCDなどが置いてあります。
この奥にクローク(チケットを切った奥にはクロークがないのでコートチェックはここでお済ませ下さいね!)があります。
さらに奥にボックスオフィス(チケット売り場)があります。
窓口は4口、私が行った日は「Sales」と「Will Call」で分かれていました。
…ん?「Will Call」って何??
「Will Call」とは劇場のチケット窓口でチケットを受け取ることで、当日窓口引き換えチケットだった場合は「Will Call」と書かれている所に行けばOKです。書かれていれば、ですが(笑)
私の場合はチケットを取った際に「Hold at Box Office」と書かれていたので、「Box Officeということはチケット売り場だな」と認識していたのですが、そこからさらにSalesとWill Callに分かれていて「はて…?」と思ったので豆知識として。
アメリカのチケットシステムというのは発達しているらしく、
ブロードウェイの時もそうでしたが、チケットのバーコードを係員さんが手持ちのバーコードリーダーでピッと読み取る(画期的~♬)という方法です。
なぜチケットシステムに食いついているかというと、実は私、某大きな劇場で数年アルバイトして毎週のようにチケットをもぎっていたんです。
この手でチケットを切るシステムなんとかならないものか…とつくづく思っていて、なぜならうっかり違う日のチケットを切っちゃったり、「手で切る」ことで時間がかかったり…この点アメリカのもぎりスタイルは素晴らしいですね、本当に。
もちろん日本にもスマチケというスマートフォンでのチケットがあるのですが、結局係員が画面を押したりするので何の時短にもなってない…という。(毒舌…(笑))
こちらでの紙媒体のチケットにはバーコードがついていて、それをバーコードリーダーで読み取るタイプと
Seattle Symphonyのスマホアプリにチケット代わりのQRコードが送られてきて、それをバーコードリーダーで読み取るという2パターンがあります。
こんなアプリ。
アプリにチケットが送られてくるというのは本当にありがたいですね。
カード社会ならではなのか定かではありませんが、「チケットを買う」のが非常に楽なんです。
超省エネルートで行けば、劇場のサイトで席指定して(席指定できなかった試がない)→カード番号を入れて自動引き落とし→公演日にアプリにチケットが届く→会場に入れる!超簡単!スマート!
日本ではどうしても紙媒体にしなきゃいけないという手間で、わざわざコンビニに発券しにいったりボックスオフィスに引き換えに行ったり…と色々非効率的なことをしていたなぁ…と今は感じます。
劇場アプリ、いいんじゃないかなぁ。
さてさて、Seattle Symphonyは現在29$で良い席でクラシックコンサートが聴けるというキャンペーンをやっています!!
いつも高くて観に行けないという方はこの機会に是非!!
と思ったのですが、なんとセールが明日まで…!!!!!
お急ぎくださいませ。
ちなみにみなさん恐らく興味があるであろう、LALALAND CONCERT(2/13,14)の29$シートは売り切れてしまってます。
普通の座席ももう3階席しか残っていない状態ですので、チケットを取りたい方はお早めに…!!!
ではでは、良い週末を…♬