Swan Lake @ McCaw Hall
Swan Lake 『白鳥の湖』@ McCaw Hall
Pacific Northwest Ballet
2/9 3階席後方 $32
寒い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
シアトルは雨期真っただ中…のはずがなぜかここ1週間晴れの日が続いているという不思議な現象が起こっています。
さて、今回はPacific Northwest Balletの『Swan Lake』を観に行ってきました。
Pacific Northwest Balletはクリスマスに『くるみ割り人形』を観に行ったので今回が2回目です。
前回の『くるみ割り人形』がなかなかにモダンだったのに対して、今回の『白鳥の湖』はクラシック。個人的にバレエはクラシカルな振付や衣装のほうが好きです。
『白鳥の湖』の醍醐味と言えば、白鳥達の一糸乱れぬコールドバレエと主役のオデットとオディールの演じ分け。
白鳥達のコールドバレエは息をのむ美しさで、目の保養…と思いながらも、この美しさちょっと某大学の「集団行動」っぽいな、とか。
曲線美芸術の中での直線の団体の動きは、美しさの極みだなあと感動。
ちなみに、公演期間が始まる前に、PNBのインスタでバラバラなコールドバレエをUPしていたのでどうなることやら…と思っていたのですが、完璧に揃えていました。素晴らしい。
そして、オデット役の方の演じ分けの素晴らしさたるや。
主役だから当たり前のことなのですが、踊りの上手さ、1人で大舞台で輝くオーラが本当に素晴らしい。オデットを演じている時の柔らかな美しい舞とオディールの時のハリのある尖った舞が全く同一人物だとは思えない仕上がりで感動しました。
『白鳥の湖』は4幕構成で、まさかの1幕1幕の間に休憩がある、というやや集中力の切れる作りだったのがちょっと…(笑)
元々長い作品なので頻繁に休憩があると「長っ…」と思ってしまいます(笑)
3幕のお屋敷のセットをあえて傾けていたのは名案だなぁ、と思ったものの、傾きがあまり生かせていない…傾いてたから何だったの??とややハテナが。私の想像力が足りないだけかも知れませんが、何かもう一ひねり欲しかったかな。
それから、スモーク効果。とてもよかった!!
湖のシーンでのモヤ代わりのスモークが、白鳥の踊りで起こる空気の流れで綺麗に動くのが美しかったです。悪魔のマントがものすごく大きいこともあり、そのスモークを巻き上げる所もうまいなぁ…と感心していました。
あとは衣装!!
超超超細かい話ですが、何人か衣装で、表面に少し硬い生地を使って、そこにスリットをいれて内側にとても柔らかい色違いの生地を入れたロマンティックチュチュを着ている人がいて、
足を上げた時に、時間差でスリットの間から柔らかい生地がなびくのが本当に美しかったです。動きを計算した衣装づくりって本当に大事ですよね。細部の美しさへのこだわりが結果的に作品全体の美しさに通じていたと思います。
全体的に見て、くるみ割り人形よりもかなりよい仕上がりでした。大満足!
(くるみ割り人形が子供向け、ホリデー向けで、白鳥の湖が大人向けだったから…かもしれませんが)
さて、素敵なバレエには美味しい料理を。
せっかくMcCaw Hallまで足を伸ばしたのだから、「開演前に美味しい料理が食べたーい!!」
…ということで、せっかくだからMcCaw Hallの近くで美味しい牡蠣を食べよう!!ということになり、McCaw Hallのすぐ裏、牡蠣専門店『Taylor Shelfish』に行ってきました。
※Bellevue、Pioneer Square、Capitol Hillなどにもあります
決して安くはありませんが、絶品の牡蠣が食べられる店内は、McCaw Hallに超近いということもあって、Swan Lakeのお客さんで大賑わい。
5分もかからずホールに行けるので開演前のディナーには持ってこい。
時間にゆとりを持たずに行った私たちは、呼ばれるのを待ちながら開演前に食べ終わるかヒヤヒヤ(笑)
開演前は混みますので(そうでなくとも人気店なので)時間には余裕をもって行ってくださいね…!!
運ばれてきた牡蠣の盛り合わせと、オイスターシチューを物凄いスピードで平らげなんとか開演に間に合いました。
頼んだロゼがとても美味しかったので、幸せな気持ちでSwan Lakeを観れました♡