Kiss Me Kate @5th Avenue Theater
早いものでもう4月も後半ですね…。
観劇ブログが金欠で止まっていましたが、ついに再開です!!
なんたって$25でチケットをゲットできたので…!(完全にNYのブロードウェイ巡り以来お金との戦いになっている気がします)
今回はミュージカル『Kiss Me Kate』をシアトルの劇場5th Avenue Theaterで観てきました。
なんで安くチケットが手に入ったかというと、以前紹介したあのアプリ…Today Tixシアトル版を利用したんです。(過去記事参照)
しかも驚くべきことに、前から8列目!!出血大サービス!!見切れ席ではあったんですが、気になることもなく快適に観劇できました。みなさんも是非ご利用下さい!
『Kiss Me Kate』というミュージカル、ご存じない方が多いのではないのでしょうか。日本だとマイナーなミュージカルの部類に入るかな…(アメリカでメジャーかどうか分かりませんが、トニー賞受賞のミュージカルです)。
一言で物語を説明すると、シェイクスピアの「じゃじゃ馬ならし(Taming of Shrew)」(まず「じゃじゃ馬ならし」がそこまで有名じゃない印象…)を上演する舞台裏で起こる痛快どたばたラブコメディーです。
舞台裏で起こる人間模様も、どこかシェイクスピアの喜劇風に味付けされていてお腹がよじれるほど笑えるハッピーなミュージカルです。
笑い足りてないな、とか幸せ不足だな…と思っている人にはぜひおすすめの「王道ミュージカル」!!
さて、初めて足を踏み入れた5th Avenue Theater。中国人もビックリの超超超細部までこだわった中国風の装飾に圧倒されます。
入口とロビーがすでにこんな感じ。
どこの劇場も洋風でいかにもミュージカルを観に来た~という雰囲気になるのに、この劇場に限っては、あれ?中華料理屋に来ちゃったかな?それとも、これから京劇みるのかな?というちょっと落ち着かない気分になります(笑)
この大天井…きらびやかすぎて舞台のイメージをぶち壊しているんじゃないか…(笑)
そんな装飾に気を取られていたら開演時間に。
オープニングの舞台のヴィンテージな感じで(1940年代なのかな)あっというまにKiss Me Kateの世界に引き込まれていきます。この時代のアメリカって何かいいですよね。
そして、主役のフレッド登場で私のテンションはMAXに!
めっちゃイケメン!!!!!!
私の中でフレッドってもさっとしたおじさんのイメージが定着していたので(ちなみに日本版は松平健さんです)Ben Davis演じるフレッドに完全に虜に…私はじゃじゃ馬ケイトには程遠いですね(笑)
※後日談ですが、Ben Davisさんご本人が私のツイートにいいねしてくれて、まさかの日本語でリプライまで下さりやりとりするという…♡♡ファンになりました!はい!!(って本人にも言った!!(笑))
そして、リリー(大女優)とルイス(若い女優)の迫力もすごい!他のアンサンブルとは一線を画すオーラ!!リリーの大女優感も素晴らしいのですが、ルイスのマリリンモンロー感が最高でした!可愛い…!!
Kiss Me Kateで大好きなのが「Always True to You in My Fashion」というルイスの曲でこれを生で聴けて大感動でした!
いつだって私なりの流儀であなたに誠実なのよ~♬という自由奔放な歌です…(笑)
そしてギャング二人の歌う「Brush Up Your Shakespeare」も素敵!(これは英語の言葉遊びが面白いんだろうな…日本語にすると魅力が半減してる気がします)
個人的な話ですが、数か月前に「じゃじゃ馬ならし」の劇評をいやというほど読まされた、というのと今シェイクスピアの授業で古典英語をやっているということもあり、前提知識がかなりしっかりしていたのでより楽しめたかな~と思ってます。
お客さんは終始大笑いで、Kinky Boots以来にこんなに笑ったな~と!
ちなみにカキワリがバッタバッタゆれるのと、ケイトが小道具を本気でガンガン投げるので「だ、だいじょうぶなのか…」と不安になりました(笑)
衣装も可愛い、時代設定も良い、音楽も良い、笑えてそしてハッピーな気持ちになるミュージカル!(そして主人公がイケおじ!!)お時間あったら是非5th Avenue Theaterへ足をお運びください!今週末まで!!
あ!観に行かれる方は、ぜひ「じゃじゃ馬ならし」の予習を忘れずに!!